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蒜山高原の「グリーナブルヒルゼン」に行ってきました

皆様こんにちは。リコインテリアデザインの高木です。

9月末に前々から気になっていた蒜山高原にある「グリーナブルヒルゼン」に行ってきました。ここは「持続可能な人の営みをテーマ」とした観光文化発信施設です。

ここには合計4つの施設があるのですが、どれも建築家隈研吾さんが設計監修した建築物でその迫力には感動です!

まずはCLT(直交集成材)と鉄骨で組み合わせて作られた「風の葉」と名付けられたパビリオンです。

このパビリオンは東京の晴海から蒜山に移築し、CLTは真庭産なので「里帰りした」ということらしいです。

写真で見るよりも実際に見るととても迫力があり、スパイラル状になったパネルがとてもリズミカルで、空に向かって舞い上がるようなイメージでデザインされたそうで、パビリオンのテーマ「自然との一体化、自然との共生」に対する隈研吾さんの想いが伝わってくるようです。

次に一番衝撃を受けたのが、CLTと茅を軒下(軒天)と天井に使った建物(レンタサイクル)です。茅葺屋根の逆パターン!この茅には圧巻でした。

この建物は、今ある資源を活かし循環させることを目的とした建築で、蒜山の里山の生態系維持のために刈る茅を、軒下や天井に活用したそうです。

建物の中に入ると入り口奥にかけて天井が低くなっていて、天井が迫ってくるような不思議な感覚です。

このCLTと日本の伝統が一体となったものは、世界でも類をみない建物だそうです。

また茅でできたカウンターの、何て斬新なデザイン! 見たことがないデザインに目を奪われました。 

そして最後にご紹介するのは、「蒜山ミュージアム」です。こちらは人と自然が共存できる文化・芸術がテーマの建物です。

隣には 自然共生のコンセプトにもとづいた商品を販売しているショップ がありました。

この軒下の木組みのデザインにも圧巻されました。

ミュージアムでは「隈研吾展『ハコからの解放ーたし算、ひき算、かけ算、わり算ー』」が開催されていました。(10月12日まで )

室内の階段の木組みにも圧巻です!

そして数々の緻密な模型にも感動です!

↑東京オリンピックの舞台となった新国立競技場

国内外での様々な建築の模型。どれも本物を見たくなりますね。

感性を豊かにしてくれる、とても充実した日となりました。息子達も連れて行きましたが、何かを感じ取ってくれたら嬉しいなと思います。

皆様も機会があればぜひ!