ブログ

「なんか違う…」とならないために。リフォーム前に考えるべき“方向性”の話

今日もブログをご覧くださりありがとうございます。

リコインテリアデザインの髙木です。

本日は、「方向性は大事」というお話です。

「方向性」とは、インテリアの好みを決めることでも、古くなった設備を直すことでもなく、これからの暮らしで、何を大切にしていくかを決める“ものさし”のようなものです。

  • 家族でどんな暮らしを送りたいか
  • どんな空間に心地よさを感じるか
  • 将来を見据えて何を優先すべきか

といった、“その家に住む人の価値観やライフスタイル”を整理し、空間全体のベースとなる考え方を定めることです。

この「方向性」がブレてしまうと、見た目が整っても「なんか違う…」という結果になってしまうことがあります。

「やっとリフォームすることにしたのに、思っていた感じと違ってしまった」 「何が正解かわからず、モヤモヤしたまま進んでしまった」

そんな声を、これまで何度か耳にしてきましたが、決して誰かの失敗ではなく、よくあることだと思います。 それだけ、リフォームや空間づくりは複雑で、悩ましい選択の連続なんだと思います。

もちろん、すべてのリフォームに“方向性”が必要とは限りません。

たとえば、

  • 水漏れや排水トラブルによる緊急の水まわり修繕
  • 台風や地震などで発生した突発的な被害修復
  • 高齢のご家族の転倒やケガを防ぐための、安全対策のリフォーム

こうしたケースでは、まず安全性や機能回復が最優先です。状況によっては、方向性を考えている余裕はない場合も当然あると思います。

でも、そうでない場合――
ある程度時間をかけられるリフォームの場合、「何を優先するか」「どう暮らしたいか」という方向性を先に整理しておくことで、結果的にムダのない、満足度の高いリフォームになります。
“どうしたいか”を一度立ち止まって整理することが、後悔の少ない選択につながります。

「夫婦で意見が違う」 「どちらかが主導して進めてしまう」 「決めたけど、あとからやっぱり気になる」そういったことも、リフォームの現場ではとても多く見られます。

意見をうまくまとめるには、“好み”や“機能”の話だけでなく、 「この空間でどんな時間を過ごしたいか」という価値観をすり合わせておくことが大切です。

工事が始まってからだと、「もう発注してしまいました」「仕様変更は追加費用がかかります」など、思うように変更できないことも多々あります。

だからこそ工事が始まる前に、
“どう暮らしたいのか”“どんな空間にしたいのか”
その方向性を整えておくことが、とても重要です。

家族だけで決めようとすると、意見がぶつかったり、遠慮し合ったまま話が進まなかったりすることも。

特に「これでいいのかな?」と誰かが不安を感じながら進むと、後々後悔につながることもあります。

そんなときは、第三者の視点で話を整理してもらうだけで、驚くほどスムーズにまとまることがあります。

  • 誰が何を大事にしているのか
  • 空間にどんな価値を求めているのか
  • 何にお金をかけ、どこを抑えるか

こうしたことを一緒に整理しておくと、「これでよかった」と思えるリフォームに近づいていきます。

リフォームは、まず工事のことを考えるもの、というイメージがあるかもしれません。
でも本当は、“暮らしや価値観を整理すること”から始めると、後悔のない選択がしやすくなります。

内容があいまいなまま進めてしまうと、あとで「こうすればよかった…」という気持ちが残ってしまうことも。

方向性が整っていないまま工事や購入に進むのは、地図なしで旅に出るようなものです。
どこに向かっているか分からないまま進めてしまうと、たどり着いた先で「ここじゃなかった」と感じることもあるかもしれません。

だからこそ、工事の前にしっかりと方向性を整えて、自分たちにとって本当に心地よい空間を、納得しながらつくっていくことが大切です。

「どこから考えればいいかわからない」
「家族で話してもなかなかまとまらない」
そんなときは、まず立ち止まって、
「私たちはどんな暮らしをしたいのか」から考えてみるのがおすすめです。

そんな視点を、これからリフォームを考える方にも持っていただけたら、とてもうれしく思います。


「どこから考え始めればいいのか分からない」
「ちょっとした疑問でも、誰に聞けばいいのか迷う」
そんな方には、Zoomまたはお電話での無料相談も承っています。
無理なご提案は一切ありませんので、どうぞお気軽にご相談ください。

無料相談・お問い合わせはこちら