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空き家は他人事じゃない?7人に1人が直面する“空き家問題”とは

空き家問題は、いずれ“私たち自身の問題”になるかもしれません。

皆さま、こんにちは。リコインテリアデザインの髙木です。

数か月前ですが、社会貢献の一環として、空き家問題に関わるプロジェクトに参加させていただきました。
その活動を通して改めて感じたのは、空き家問題は決して他人事ではないということです。

現在、全国の住宅のうち約13.8%が空き家と言われており、実に7軒に1軒が空き家という時代に入っています。

「自分にはまだ関係ない」と思っていても、親や親族の住まいが空き家になることで、突然“自分ごと”になるケースは決して珍しくありません。

このプロジェクトは、空き家の発生を未然に防ぐための対策を、広く普及・展開していくことを目的とした取り組みです。行政・民間・大学などが連携し、専門分野を越えて知恵を出し合うことで、これまでにない視点やアプローチが生まれ、空き家の課題に対して前向きな動きが少しずつ広がっているのを感じました。

■ 空き家問題とは?

空き家問題には、主に以下のような課題があります。

  • 建物の老朽化による近隣への影響
  • 不法侵入や火災などのリスク
  • 資産価値の低下や管理コストの増加
  • 相続や名義の整理が進まず、放置されるケースの増加

さらに、「空き家特別措置法」の施行により、
「空き家を放置しておくこと」が、より難しくなりつつあります。

■ 参加した“空き家を生まない”プロジェクト

このプロジェクトのテーマは、

「空き家になってからどうするか」ではなく、
「空き家に“しないため”にどう備えるか」

まさに“空き家を生まない”ことに焦点を当てた取り組みでした。この“空き家を生まない”という視点には、大きな意義があると感じています。

正直、私も「空き家なんてまだ先のこと」と思っていましたが、プロジェクトを通じて話を聞くうちに、
“事前に考えておくことの大切さ”や、“家族で方向性を共有しておくことの重要性”を強く実感しました。

■ 空き家になる前に、“家族で話し合う”ことが大切です

実際、多くの方が
「まだ両親は元気だし、今はまだ大丈夫」
「そのうち考えればいい」と思いながら、
空き家になる可能性に向き合うことを後回しにしてしまいがちだと思います。

参加させていただいたプロジェクトのなかで強調されていたのは、

「空き家になってからでは遅い。そうなる前に“家族で方向性を話し合っておくこと”が何よりも大切」ということ。

わかってはいるけれど、ついそのままにしてしまう──
きっと多くの方が、同じ気持ちを抱えているのではないでしょうか。

■ では、どこに相談すればいいの?

最初におすすめしたいのは、各自治体にある無料の空き家相談窓口です。

専門家にいきなり相談するのはハードルが高く感じるかもしれませんが、各自治体の窓口であれば、気軽に基本的な情報を得ることができます。

その後、必要に応じて、司法書士・税理士・弁護士・空き家管理業者・リフォーム業者など、目的に合った専門家に相談する流れがベストだと思います。

■ 空き家の可能性がある方へ、今からできること

「空き家になってしまったら、どうするか」ではなく、
「空き家にしないために、今できることは何か?」を考えることが大切です。

  • 誰が住むか
  • いつ売るか/貸すか
  • リフォームするか/解体するか
  • 想いや希望をどう残すか

こうしたことを、元気なうちに、家族で話し合ってみることをおすすめします。

切羽詰まってからではなく、余裕のあるうちに。
それが、家と人との関係を前向きに保つ一歩になるはずです。

この記事を読んだ方が、社会問題となっている空き家のことを、少しでも身近に感じるきっかけになれば幸いです。